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第2回 鑑賞実践講座 対話型鑑賞の実践! その1

2024.10.16

【第2回 鑑賞実践講座】
日時|2024年10月5日(土)10:00–15:00(昼休憩1h)
場所|愛媛県美術館 研修室
講師|春日美由紀(Art & Communication Lab. うるとらまりん主宰者京都芸術大学アート・コミュニケーション研究センター共同研究者)

いよいよ今回の講座から、愛媛県美術館の「コレクション展Ⅲ」で展示されている作品を、ファシリテーター役、鑑賞者役、観察者役に分かれて、対話型鑑賞の実践をしていきます!
ひめラーの中には、作品のことをリサーチしていた方、事前に展示作品を鑑賞していた方、また自主的に対話型鑑賞の練習会を行う方もいたようです。

来館者もいる中、ファシリテーション役のひめラーは、初めての実践に緊張の面持ち。
美術館内の作品で実践する緊張感や、大勢の前ということもあり、声量が抑えめになるひめラーもいれば、事前の準備を生かして自信を持って行うひめラーもいたりと、様々なファシリテーションの様子が見受けられました。

今回の講座では、『教えない授業――美術館発、「正解のない問い」に挑む力の育て方』の著者としても知られる、愛媛県美術館 専門学芸員・担当係長の鈴木有紀さんにゲスト講師としてご参加いただきました。場全体を見ながらも、鑑賞者一人ひとりと対話をしつつ、発言を繋げて協働解を作り上げていくのはとても大変そうでしたが、鈴木さんからたくさんアドバイスをもらいながら、粘り強く、皆さんやりきることができました。

また、各回30分のファシリテーション実践の後、グループごとで20分の振り返りを行いました。ファシリテーター自身で実施した内容を振り返ったり、鑑賞者にとっての鑑賞体験を共有したり、観察者の視点から気付きを共有したりと、それぞれの視点から考えを共有し合うことで、実践したことをやりっぱなしにしないための重要な時間となりました。良かったところを共有し合いながらも、「?」と思ったところをしっかり言語化し伝え合う、そのようなお互いの力を伸ばし合おうとするよい空気感の中で、回を重ねるごとにそれぞれの鑑賞実践が洗練されていく様子が見られました。

最後に、今回の鑑賞実践を振り返って、「道のりは遠いけど、歩くのは楽しい」と春日さん。この言葉は、まさにart venture ehimeの活動にも当てはまります。ファシリテーション力や、協働解を作り上げていくプロセスは、ひめラー同士はもちろんのこと、これから人と人、人と地域を繋いでいく役割を発揮するときにも重要なスキルです。この鑑賞実践講座という道の先にある、地域に向けた活動のため、学びを深めていく大きな一歩となりました。
(art venture ehimeスタッフ 鈴木宏佳)

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