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第2回 鑑賞実践講座「対話型鑑賞の実践!①」

2025.08.25

【第2回 鑑賞実践講座】
日時|2025年8月9日(土)10:00–15:00(昼休憩1h)
場所|愛媛県美術館 研修室
講師|春日美由紀(Art & Communication Lab. うるとらまりん主宰者、京都芸術大学アート・コミュニケーション研究センター共同研究者)

今回の講座からは、愛媛県美術館の展示作品を介して、対話型鑑賞の実践を行っていきます。
冒頭では春日さんから、改めて「みる→考える→話す→きく」という対話型鑑賞の4つの基礎を意識する大切さや、今回の実践の流れが共有されました。

最初のファシリテーションを担当したひめラーからは、初めての挑戦ということもあり、手探りながらも対話型鑑賞を進めていく様子が見られ、緊張感が伝わってきました。

鑑賞後は振り返りの時間を取り、ひめラー同士で良かった点や課題点を振り返ります。
「タイムキープ」に課題があるという意見がひめラーから共有されたほか、春日さんからは、立ち位置や問いかけの工夫、また美術館を訪れる、ひめラー以外の来館者への配慮などについて、アドバイスがありました。

2人目のファシリテーションでは、アドバイスを受け、立ち位置を工夫し、積極的に動きながら進行する姿や、問いかけを工夫しながら、場を俯瞰して見る意識が見られました。まとめを意識した進行やタイムキープも意識され、話しやすい雰囲気づくりができていたのが印象的です。

午後も3人目、4人目と実践が続けていき、回を重ねるごとに内容がブラッシュアップされていきます。まとめの意識や時間配分にも工夫があり、話しやすい雰囲気づくりを心がけている様子が見られたことが印象的で、ひめラー同士が動きや役割を意識しながら実践を重ね、意見をシェアし合う場になっていました。

今回の講座では、場のファシリテーションに重点を置くことはもちろん、愛媛県をフィールドに活動していくうえで欠かせない「人への配慮」や「観察の大切さ」が改めて課題として見えてきました。鑑賞者の様子を丁寧に観察し、その反応に応じて立ち位置や声のかけ方を工夫することで、場の雰囲気は大きく変わることを実感しながら、ひとつひとつの動作が場全体に与える影響の大きさを学ぶ機会となりました。
(art venture ehime運営スタッフ 鈴木 宏佳)

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