MENU

アクセス実践講座・コース2(今治市)第3回

2026.03.12

【アクセス実践講座・コース2(今治市)第3回】
日時|2025年11月1日(土)10:00 – 15:00(昼休憩1h)
場所|今治市役所 / 今治市民会館 / 今治市公会堂
講師|二宮敏(株式会社NINO 代表取締役 東京藝術大学共創拠点推進機構 地域コーディネータ art venture ehime プロジェクトマネージャー)

アクセス実践講座・コース2(今治市)の第3回を実施しました。
これまでの講座では、丹下建築についてリサーチを行ったり、「ここにある豊かさ」という視点で地域を見つめながら、ひめラーによる丹下建築ツアーの企画をそれぞれのチームごとで話し合いながら、内容を形にしていきました。今回はその実践の場です。art venture ehime fes 2025の会期中ということもあり、多くの来場者の姿が見られる中、3つのツアーやワークショップが行われました。

アートコミュニケータ「ひめラー」 × みちくさんぽ 今治なになに?まち歩き〜丹下健三建築・ランドスケープから〜

丹下建築と今治の街の関係を体感する「まち歩きツアー」です。このツアーでは、「ランドスケープ」に着目し、今治市役所前の広場から港へ向かって真っ直ぐに伸びる広小路や、商店街を巡りながら街の様子を歩いて見ていきました。当日は、アシックスとFC今治が協働して行う「アシさとクラブ」の方々にもご協力いただき、準備運動を行った後、ツアーが始まりました。建物と建物が作り出す広場空間や、その前に広がる広小路をもとに、都市と建物との関係性について、これまでの講座でもお世話になった大野順作さんご協力のもと、お話いただきました。

ひめラーと街を歩きながら、参加者同士の会話も自然と生まれていきます。ひめラーの一人が「実は今治初心者なんです」と話したことをきっかけに、参加者の方から今治のまちの話を聞く場面もあったり、道行く人と挨拶を交わしたりと、まちを歩く中で会話が広がっていく様子が印象的でした。

丹下建築のディテールを語ろう!~今治市内の代表的な丹下建築の「ディテール(細部)」に一緒に触れて、見つけて、感動してみませんか?~

今治市民会館や公会堂などの建物には、窓、柱、床、壁など、それぞれの場所に丹下健三の設計の工夫や意図が込められており、それら丹下建築の「ディテール(細部)」を注目し、鑑賞するツアーを実践しました。ひめラーによるファシリテーションのもと、参加者が気になった建物のディテールについて、気づいたことや感じたことを参加者同士でシェアしていきました。

他にも、大野順作さんと今治市文化振興課の田中謙さんによるクロストークを開催し、みんなで今治の丹下建築の魅力について語り合う時間となりました。舞台横の柱に残るコンクリートの木目に触れながら、素材の質感を確かめる参加者の姿も見られました。

はじめて!?スキ♡発見!!丹下建築フォトアートをつくっちゃお!

建築初心者の方でも楽しめるよう、建物を観察して「好きだな」「面白いな」と感じた部分を撮影し、参加者みんなでひとつの作品をつくるワークショップを行いました。

ひめラーが一緒に建物を見ながら場づくりを行い、和やかな雰囲気の中で進行していく中で、それぞれが見つけた「はじめて」「スキ」「発見」を写真で共有しながら、丹下建築の魅力を新たな視点で感じるワークショップとなりました。当日は、別のひめラボに参加していた方が興味を持ち、途中から参加してくれる場面もあったり、今治在住の参加者から「市役所にはよく来るけれど、この建物を意識して見たことはなかった」「今日初めて、この場所の面白さに気づきました」といった声も聞かれました。

今回の実践では、3つのチームがそれぞれ異なる形でツアーやワークショップを実施しました。すでに地域にあるものや人を起点にすることを意識しながら企画がつくられていたことが共通していたように思います。建物や場所だけのことだけでなく、そこに集まった参加者との会話の中で、地域の人がこの地域の良さに気づき、知らなかったことを知り、愛着を持つような場面が生まれていたことが印象的でした。

また、後日行ったひめラー同士での振り返りでは、「講座で学んできたことを実践の場で生かせられた」という声や、一方で「思うようにはいかないこともあった」という声も聞かれました。参加者にとっては満足のいく内容であっても、そうした振り返りを通して次につなげていこうとする姿勢や、実際にやってみたからこそ見えてくることを他のひめラボの活動にも活かしていこうとする姿も印象的でした。今回の経験を振り返りながら、それぞれの活動や今後の実践につながっていくこと、また、こうした実践を通して、建築や街の見え方が少し変わり、身近な場所にある価値に気づくきっかけが生まれていくことを期待しています。
(art venture ehime 運営スタッフ 鈴木 宏佳)

すべて(49)
カテゴリー別
アーカイブ別