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アクセス実践講座(コース2 アシックス里山スタジアム)第2回

2024.11.01

【アクセス実践講座(コース2)第2回】
日時|2024年10月26日(土)9:45–15:30(昼休憩1h)
場所|アシックス里山スタジアム
講師|二宮敏(株式会社NINO 代表取締役 東京藝術大学共創拠点推進機構 地域コーディネータ art venture ehime プロジェクトマネージャー)

今回のアクセス実践講座の主な活動は、「レクチャー&ヒアリング」と、「ひめラボでのミーティング」です!
「レクチャー&ヒアリング」では、アシックス里山スタジアム周辺を拠点に活動している6つのコミュニティ(今治しまなみスポーツクラブさま、社会福祉法人 来島会 / コミュニティビレッジきとなるさま、アシさとクラブ / アシックス今治プロジェクトさま、イオンモール今治新都市さま、今治市総合政策部さま、FC今治高等学校さま)の方々にご協力いただき、普段の取り組みをレクチャーしていただいたり、ひめラーの皆さんからヒアリングを行ないます。
基礎講座「きく力」での学びを活かし、「関心を寄せ続けるきき方」を発揮して、活動の詳細を引き出していきます。

「ひめラボでのミーティング」では、「レクチャー&ヒアリング」で得た情報と、「文化・交流拠点として地域と人を繋ぐ365日賑わうスタジアム」というテーマをもとに、それぞれのコミュニティが有機的に繋がることができるようなアイデアを出して、「この指とまれ」で集まったひめラーと共にミーティングを行います。ここではまさに基礎講座「会議の仕方」の学びを実践していくことを目指します。

まずは、今治しまなみスポーツクラブの金山義彦さん、藤田純子さんから、普段の活動や現在抱えている課題についてレクチャーいただきました。
今治しまなみスポーツクラブさまは、体育施設などの運営管理や、イベントに取り組まれています。スタジアム周辺では、今治市営スポーツパークの指定管理を行なっており、そこでの課題についてお話していただきました。

次に、社会福祉法人 来島会 / コミュニティビレッジきとなるの大沢麻紀子さんから活動をご紹介いただきます。スタジアム内のカフェ「里山サロン」に併設されているコミュニティビレッジきとなるさまでは、地域との交流や、自然の中での体験を通して、発達に困りごとを抱える児童や、自立して働くことに課題を抱える方々に対して、支援を行っています。
ひめラーの皆さんからは、「サービス利用の流れ」や「どんなことに困っているか」などについてヒアリングを行なっていきました。

次に活動を紹介いただくのは、アシさとクラブ / アシックス今治プロジェクトの山田裕也さん。プロダクト製品のほか、運動プログラムや身体の計測コンテンツにも活動を広げているアシックスさまですが、ここ今治ではスタジアムを起点にランニングやウォーキングイベント、健康プログラムを実施する中で、健康増進や運動の習慣化を図っています。活動を通して生まれているコミュニティやその広がりについてもご紹介いただきました。

ひたすらインプットの時間が続きますが、皆さん集中して存分に「きく力」を発揮していきます。

そして、イオンモール今治新都市の松田梨紗さん。イオンモールさまは、「地域共創業」という2030ビジョンを掲げており、さまざまな人との繋がりをつくり、深めていく取り組みを行っています。スタジアム周辺では、FC今治で活躍する選手との交流イベントを開催したり、FC今治ホームゲームのパブリックビューイングとして活用できる大型ビジョンをフードコート内に設置しています。フードコートでは、声を出して応援する方も多くいらっしゃるようで、ひめラーの皆さんは、レクチャー&ヒアリングを通して、イオンモール内を大いに活用した共助の関係を感じていきました。

今治市総合政策部 交流振興局の松本典久局長からは、今治新都市がつくられてきた背景についてご説明いただいたり、スタジアム周辺を有機的に繋げていくためのこれからの取り組みについてお話していただきました。
ひめラーの皆さんからは、スタジアム周辺のこれからの取り組みについての詳細や、関連して、子育てへの取り組みなどについてをヒアリングしていきました。

最後はFC今治高等学校の西村昌晃さんです。FC今治高等学校さまでは、生きるための本質を実践的に学びながら、学生の主体性を育むためのカリキュラムを実施しています。学生と関わる上で大切にしていることや、具体的な授業内容などをご紹介いただきました。ひめラーからは開校1年目だからこその課題感についてヒアリングしていきます。

「レクチャー&ヒアリング」は非常に濃密なインプットの時間となりました。ここからは、各々で思い思いに、「この指とまれ」をするためのアイデアをじっくり考えていきます。

レクチャーいただいた内容や、ヒアリングによって引き出していった内容を思い出しながら、皆さん筆が走っていました。

「この指とまれ」として仲間を集めるために、ひめラー全員の前で発表を行います。
育休を取得したパパママ向けの提案など、ひめラー自らが抱える悩みや興味のある領域と、ヒアリングの中で引き出した課題意識とをうまく掛け合わせたアイデアや、防災の視点が入った提案など、前回の講座の内容を踏まえたアイデアもあり、非常に興味深い発表の時間となりました。

「この指とまれ」で、この講座中にひめラボとして成立させられるのは最大4個。
どのアイデアをひめラボとして成立させるかの話し合いはひめラー同士で進めていきます。

話し合いの中で、近い考えを持ったアイデア同士で分類もしながら、自らのアイデアに固執するのではなく、より良いものにするための協働解や納得解を作るために、ひめラー同士で協力し合って進めることができていて、共創の楽しさを互いに感じている様子も見られました。

今回の講座では、ひめラーらしく地域の活動についてしっかり聞き、考え、共有し、話し合い、まとめていくことができた活動となりました。次回どのような提案がここから生まれるのか、またよりブラッシュアップされていくのか、非常に楽しみな回となりました。
(art venture ehime スタッフ 鈴木宏佳)

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