中島 佐知子さん
東京出身、田舎暮らしに憧れて西条市丹原町へ移住。フリーランスでフォトグラファー、WEBサービスのディレクション、一棟貸し古民家宿「縁側のとき」運営スタッフ。
―ひめラーを知ったきっかけ、どんな経緯で参加しようと思ったか教えてください。
中島締め切りの5日前にインスタ広告を見て、ビビッときました。写真を10年以上やっているので、私にとってのアートは写真であり、もともと東京に住んでいたのですが、その頃に商店街の活性化活動をしたり、西条へ来てからも自然や地域の良さを生かしたイベントを企画するなど、以前からアートや地域活動に興味をもっていました。せっかく来たこの場所なのでもっと好きになりたいという気持ちがあるのですが、どう私らしく地域に関われるのかは自分にとっての課題だと思っていました。ひめラーは何かがつくれるようになるとか、何か事業を起こせるとかではないけれど、人と深く関わるための術を得られると思いました。普段は家が好きで出不精なので、そういうところの後押しになれるのかなとも思いました。
―特に印象に残った活動はありますか?
中島どれも面白かったのですが、一つ挙げるならば対話型鑑賞でしょうか。みんなでアート作品を見ながら自由に意見を出し合って鑑賞を深めるのですが、私はどうしても何か正解があるような気がしてしまって。正解思考というのが根強く自分の中にあるのだということを突きつけられ、でも、そうじゃないということが講座を通して徐々に体に入っていきました。人の話を聞いて、意見を変えても良くて、その時思っていることを出してみることが大事で、それでその場がどんどんよくなっていくのを学びました。そして、自分自身の変化も感じました。
愛媛県美術館で対話型鑑賞のファシリテーションを行う
中島また「聞く力」の学びも、今までどちらかと言うと得意な方だと思い込んでいましたが、ぜんぜん人の話聞けていなかったな、その場を良くするような相槌ばかりで会話していたな、と。その人の内面にもっているものが何かと思いながら話をする大切さを知り、本当に衝撃でした。
―この経験が今後に生かされると思いますか?
中島そうですね。また、いいこと言おうとしてるとか、この場で求められていることをやろうとしているとか、多分、何度もこういう事態に陥ると思うんです。でも今後はそれに気づくのも早いし、方向転換もできるんじゃないかと思います。
―これからやってみたいことはありますか?
中島ひめラーという共通点があるだけで、他は全く違う人たちなのですが、安心して関われるメンバーです。まだ全員のことを知れていませんが3年間をかけて、それぞれのいろんな面が見えるのも楽しみです。いろんな人がいろんな思いを出し合って、自分の住んでいるところが好きだなと思えるような仕掛けができればいいなと思っています。
―どんな人におすすめしたいですか?
中島私、この1年ですごい成長したと思うんです。なぜかというと、たくさん学びがあるし実験もできるし失敗してもそれが学びになりました。学びからしばらく遠ざかっている人や、自分の成長を感じたいと思う人、仕事や生活、育児など色んなことに一生懸命な人も。 ひめラーになるというのは、自分になるということだと思います。自分自身を学んで成長を感じられる機会になりました。
―これから参加を考えている方に一言。
中島ひめラーのみなさんも運営を支えてくれているスタッフや講師の皆さんも素晴らしい方ばかりです。少しでも興味があれば恐れず一歩を踏み出してもらえたらと思います。