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難波江任さん

新居浜市でNPO法人eワーク愛媛に所属。ニートやひきこもりなど働くことに困難な方の自立支援、フードバンク事業、こども食堂等の地域おこし活動を行う。

―ひめラーになったきっかけについて教えてください。

難波江アートを介した県内での地域おこしや振興事業が始まることを知って、やれることがあったらやってみたいと思い応募しました。また、今やっている事業ともリンクできれば相互作用があり、双方に役立てると思いました。

―特に印象的な活動はありますか。

難波江二つあります。一つ目は対話型鑑賞を学んでいますが、このような鑑賞の仕方があるんだなと。一つのアート作品を掘り下げて鑑賞する手法が、新しい学びとなっています。もう一つがアートコミュニケーションブックの取材です。とべ動物園やえひめ森林公園など様々な場所に行かせていただきました。そこで働いている方の営み、生業、その場所ができあがった経緯などを詳しく知ることができたこと、そこで立ち上がっている事業の深みを知ることができ、とても勉強になりました。

―どのような学びがありましたか。

難波江物を見る角度が増えたと思います。美術館や博物館に行っても、いろんな人の話を聞く、アートについて深掘りする、ということは今まで自分がもっていたものの見方とは異なります。

―ひめラーの皆さんとの出会いはいかがですか?

難波江今までいろんな団体に所属していろんな人と付き合ってきました。地域おこしを目指す人の集まりや、フードバンクの関連団体、若い人の支援をする団体とか、一つの目的に沿ったものがほとんどでした。ひめラーの活動にも、もちろん目的はありますが、もっと広い視野をもった多彩な人が集まっていると感じます。いろいろな思いや背景をもった多世代にわたる人が集まり、何かを目指すとか学ぶという経験は、今までなかったんじゃないかと思います。

―ぜひこんな方に参加してほしいというのはありますか。

難波江大学生など若い方がいてもいいし、逆にもっと経験を積んだ方がいてもいい。多世代交流と言われていますが、一つの目的に向かって進む団体が、ヒエラルキーとか組織の上下ではなく、フラットな立場で何かを目指すことはなかなかないと思う。若い人たちは経験ある方の考えを聞いたり取り入れたりするきっかけになるし、私たちのような歳を重ねた人間も若い人たちから多くの学びがある。それは個人個人の血や肉になってくると思います。

―難波江さんにとってひめラーの活動とは?

難波江ひめラーは自分をつくる場所になっています。60歳にもなったら性根は変わらないと思うのですが、自分を変えるための一つの場になっています。昔から第一印象で人のことを決めてしまいがちなところがあったのですが、そうじゃないことも分かりました。人を見る時も、アート作品も、地域を見る時も、第一印象がすべてではないぞと思いました。

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