加藤 翔さん
愛媛大学理学部理学科地学コース三回生。愛知県出身。
―ひめラーになったきっかけについて教えてください。
加藤アートに関する活動をしてみたいと思っていたところ、インターネットでたまたまひめラーの募集を見かけて、これはチャンスだなと思い、応募しました。第1期ということで、誰もやったことがないことだというのも面白そうだなと。
―もともと、アートやボランティアに興味はあったのですか?
加藤大学で美術部に入っていて、小さい頃からものづくりに興味があり、自分なりに手を動かして何かをつくることも好きでした。ボランティア活動にも興味があり、地域に貢献できる何かをやってみたいという気持ちもありました。僕は愛知県出身で進学のために愛媛に来たのですが、最初は愛媛のことを全く知りませんでしたが、数年住むうちに自然だったり街だったり人だったり、魅力的なものがたくさんあるということを知りました。そういったことを多くの人にもっと広めたいなという気持ちもありました。
―ひめラーに決まった時はどんな気持ちでしたか?
加藤ものすごく嬉しかったです。一人で家で飛び跳ねて喜びました(笑)。
―実際に活動を始めてどうでしたか?
加藤本当に刺激的ですね。内容もですが、普段生活をしていて接することがないような方たちと知り合うことができました。バックボーンや考え方も違う人たちとアートを介して会話するだけでも、自分の幅が広がり新しい考え方が身につきました。
―特に印象に残っている活動はなんですか?
加藤対話型鑑賞が心に残っています。講師の方の熱量も感じましたし、アートの鑑賞を通して自分の見え方と他の人の見え方が違うんだと改めて認識しました。また、ファシリテーションをするトレーニングもしましたが、これは難しかったですね。自分は周りの人に比べて経験が豊富ではないので、どう進めたらいいのかなど悩むこともあり、また、年上の人が多かったので緊張もしました。
―活動を始めて、気づいたことや成長を感じたことはありますか?
加藤自分で発言すればやりたいことが叶う、というのは元々思っていたことですが、自分が行動を起こしてはじめて物事が形になる、ということを身に染みて感じました。また、アートコミュニケーションブックの取材にたくさん行かせてもらったのですが、限られたインタビューの時間の中で相手の話をどう聞いていくのか、全体の流れを把握しながら、どのように満足してインタビューを終わらせるなど、「聞く力」が講座で学んだことで身についたなと思います。
―2年目以降やってみたいことはありますか?
加藤対話型鑑賞の一環として、とべ動物園を舞台にやってみたいと思っています。とべ動物園に取材に行った際に、飼育員さんや園長さんの話の中で、ただ動物を見て楽しいだけではなく、知ってほしいことがたくさんあると聞いたので、動物をよりよく観察するイベントなどをすると、問題意識や関心をもってもらえるんじゃないかと思っています。
―ひめラーの経験を今後どう生かしていきたいですか?
加藤ここで出会えた人とのつながりを大切にしていきたいです。加えて、講座で学んだスキルや聞く力は世界中どこに行っても役に立つと思うので、どんなところでも人とうまくやっていくために生かしていきたいと思っています。
―これからひめラーを目指す方へメッセージをお願いします。
加藤特に若い方は躊躇しがちだと思うのですが、一歩足を踏み入れてみれば、いろんな考え方の方と知り合うことができるので、自分の世界が広がります。大学生など、若い人にこそひめラーに参加してもらいたいなと思います。