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アクセス実践講座・コース2(今治市)第2回

2025.12.18

【アクセス実践講座・コース2(今治市)第2回】
日時|2025年9月6日(土)10:00 – 15:00(昼休憩1h)
場所|今治市民会館・今治市役所
講師|二宮敏(株式会社NINO 代表取締役 東京藝術大学共創拠点推進機構 地域コーディネータ art venture ehime プロジェクトマネージャー)

1回目の講座を経て、今回の講座から、いよいよ地域の中での実践に向けた取り組みが始まります。次回、11月1日の第3回では「art venture ehime fes 2025」の会期中、フェスを訪れる方々に向けた、丹下健三建築をめぐるツアーを実施する予定です。
今回はその本番に向けて、前回のリサーチやインプットを振り返りながら、ツアーの内容を本格的に考えていく時間となります。

まずは前回の講座の振り返りです。玉川近代美術館や、今治市民会館での展示、大野さんや田中さんの案内を思い出しながら、「気になったこと」「心に残っていること」を、ひめラー同士でシェアしていきます。

その後は、実際のツアー案を考えていきました。どこかから新しい情報を持ってくるのではなく、「すでにそこにある人・もの・こと」を大切にしながら、自分自身が感じた気持ちや、ひめラー同士でシェアしあった視点を出発点にして、それぞれのひめラーなりに内容を考えていきました。
じっくりと前回のことを思い返しながらその場で考える人もいれば、改めて今治市民会館の中を歩き、建物を見直しながらアイデアを深めていく人もいました。

次に、考えたツアー案をお互いに発表し合い、「この指とまれ」方式でひめラボを立ち上げていきます。丹下建築の細部をじっくり観察することに主軸を置くチームもあれば、街の特性や都市計画といった視点へと広げて考えるチームなど、全部で4つのひめラボが成立しました。

その後は、それぞれのチームで、第5回基礎講座で学んだ「会議の進め方」を意識し、アイデアを発散・収束させながら、話し合いを進めていきました。
すでに大きな軸が見えてきたチームは内容をさらに掘り下げ、テーマの方向性を整理するなど、進め方もチームごとにさまざまでした。

各々で話し合いを進める中、「art venture ehime fes 2025」参加アーティストのキャズ・T・ヨネダさんが、地域の職人の方々との打ち合わせのため来訪されており、作品の進捗状況を共有してくれました。
あわせて、大島石や菊間瓦といった地域の素材に関わる職人さんの話を聞く機会もあり、ツアーの舞台となる地域や実際の会場を、より立体的に捉える時間となりました。

その後は再び各グループに分かれて話し合いを進め、最後にそれぞれの進捗状況を共有して、この日の講座は終了しました。

今後は、11月1日の本番に向けて、各チームが「ひめラボ」として実際に活動を動かしていきます。講座での学びを起点に、ひめラー自身で考え、動き、地域の中で実践していくプロセスを、少しずつ形にし始めた回となりました。こうした積み重ねが、自主的な活動や地域での実践へと、ゆるやかに広がっていくことが期待されます。
(art venture ehime運営スタッフ 鈴木 宏佳)

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